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「ゼルダ無双 厄災の黙示録」プレイレポート。BotWの100年前に起きた大厄災の物語が,一騎当千アクションで描かれる - 4Gamer.net

janganre.blogspot.com  コーエーテクモゲームスは,Nintendo Switch用アクション「ゼルダ無双 厄災の黙示録」を2020年11月20日に発売する。
 2017年3月にSwitchと同時発売された「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザワイルド」(以下,BotW)の世界観のもと,同作の100年前に発生した「大厄災」にまつわる物語を,「ゼルダ無双」らしい一騎当千アクションで体験する内容となっている。

 10月28日には体験版も配信され,アクションの手触りの一部は明らかになっているが,本稿では製品版相当のデータを使用して序盤をプレイしたレポートをお届けしていこう。

画像集#001のサムネイル/「ゼルダ無双 厄災の黙示録」プレイレポート。BotWの100年前に起きた大厄災の物語が,一騎当千アクションで描かれる

 BotWの100年前に発生し,ハイラル王国滅亡のきっかけとなった大厄災の一部は,BotWでもリンクの記憶として描かれていた。本作では,その顛末を体験することになる。
復活した災厄ガノンと,その力を封じるために戦うゼルダ。プロローグはそこから始まる
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ハイラル城の一角で目覚めた,小さなガーディアン。リンクについて回るマスコットのようなキャラクターだが,物語のカギを握っているようだ 
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 「厄災ガノン」が復活することが予言され,ハイラル王はそれに備えるべく,古代遺物の発掘や兵士達の統率,魔物の討伐を急いでいた。主人公となるリンクはハイラル王統率下の兵士の1人であり,卓越した戦闘能力を発揮したことで王の目に止まり,その存在感を強めていく。一方,ハイラル王の娘で古代遺物を研究するゼルダ姫は,リンクが発見した小さなガーディアンと出会い,その中に記録された情報を元に,厄災を未然に防ぐべく奮闘する。
兵士を統率するハイラル王。リンクはその兵の中の1人である
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ハイラル城の前で展開する最初の戦いが,そのままチュートリアルとなっている
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 ゲーム画面を見ると分かるとおり,本作はBotWのグラフィックス表現を継承し,その世界観を崩さないように作られている。オープニングやカットムービーなどは,続編もしくはDLCかとも思うほどのクオリティで,BotWをプレイしていればその世界に入り込むのは容易だろう。
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BotWで戦った敵は,本作では大群で現れる。一気に倒せる爽快感がたまらない

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耐久力の高い強敵は,注目することで集中して戦える

恐ろしいガーディアン。最初に出会う段階では倒せないので,止めるための手段を模索しよう
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 プロローグを経て,ゲーム本編へと入っていく演出もうまい作りだ。ハイラル城に迫るボコブリンやモリブリンの集団を,リンクが仲間の兵士と共に蹴散らしていく展開は,BotWとは対照的で本作が「ゼルダ無双」だということを実感する。
 行ける範囲が決まった広いマップの中に敵の集団が要所に配置され,それを蹴散らしながら目標となる地点を目指して進んでいく。出撃時に複数のプレイヤーキャラクターを選ぶ場合は,仲間キャラクターの進行目標を指示したり,操作キャラクターを切り替えたりすることで,効率よくマップを攻略できる。ときにはマップ上で新たな敵の出現や攻略ルートの変更などといったイベントも発生するので,臨機応変な対応が必要だ。こうした展開は,開発チームのω-Forceが手がける「無双」シリーズに共通している。
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「無双」シリーズではおなじみのマップ。仲間の移動先を指示したり,拠点を奪取したりと,RTS的な戦略を必要とすることも

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進行中に目的は刻々と変わっていく。右下のマップにある目標地点にも注目だ


 アクションは「通常攻撃」と「強攻撃」のボタンの組み合わせによるコンビネーションに加え,「キャラクターアクション」(固有技),ゲージが溜まったときの「必殺技」による攻撃が基本となる。キャラクターによって装備武器が異なり,その攻撃手段は大きく異なるのも,やはり「無双」シリーズとしての特徴だ。
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ボタンの連打でも目押しでも,気持ちよくアクションを繰り出せるのが「無双」シリーズとしての大きな魅力だ

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キャラクターのコンビネーションは,既定の条件を満たすと増えていく

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敵に表示された六角形は「ウィークポイントゲージ」。これを削って0にすると,フィニッシュとなる「スマッシュ」を繰り出せる

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注目している敵の攻撃をタイミングよく回避すると,ウィークポイントゲージを一気に減らせる「ラッシュ」のチャンスが生まれる


 剣をメインとしたリンクはBotWに近い操作感覚で非常に扱いやすい。キャラクターアクションは弓で,遠距離や空中の敵にも攻撃が可能だ。
片手剣と盾で戦うリンク。扱いやすいキャラクターだ
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 シーカー族のインパは小太刀を装備しているが,これで斬りつけるだけでなく,コンビネーションに術が組み込まれるのも特徴だ。キャラクターアクションにより敵に「印」を浮かばせ,攻撃して回収することで分身が現れて攻撃力が増し,その数によって必殺技も強化されるという特殊な能力を持っている。
敵から出た「敵意の印」を回収すると,分身が増えるインパ
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 ゼルダは,シーカーストーンに「古代の拡張パーツ」を取り付ける(装備する)ことで,BotWでも使えた「シーカーアイテム」を攻撃手段とする。コンビネーションが「リモコンバクダン」「アイスメーカー」「ビタロック」「マグネキャッチ」をそれぞれ使ったときのモーションになっていて,フィニッシュとしてキャラクターアクションを行うことで,それを反応させて大きなダメージを与えるのである。
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シーカーアイテムによる攻撃を順番に繰り出すゼルダ

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転がしたリモコン爆弾は,キャラクターアクションを行うことで爆発する


 彼らのほかにも,ゾーラ族の「ミファー」,ゴロン族の「ダルケル」,ゲルド族の「ウルボザ」,リト族の「リーバル」の4人の英傑もプレイヤーキャラクターとなり,それぞれが彼らのイメージを崩さない攻撃手段やキャラクターアクションを持っている。
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水流を作り出し,そこから滝登り攻撃を行うミファー

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出現させたマグマの力を呼び覚まして戦うダルケル

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キャラクターアクションで雷の力を溜め,攻撃に組み込めるウルボザ

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リーバルは,飛行して空中からの攻撃を得意とする


 またシーカーアイテムはゼルダの攻撃手段とは別に,各キャラクター共通の攻撃補助の手段として使用が可能。リモコンバクダンは敵に爆弾を投げつけ,ビタロックは敵や物質の動きを止め,アイスメーカーは氷の足場を作り出し,マグネキャッチは金属製の物質を受け止めるといった具合だ。
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シーカーアイテム使用時は,対応のボタンを押すと発動。使用後は数秒のクールダウンの時間を必要とする

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地中に埋まった宝箱。BotWをプレイしていれば,取り方は自ずとわかるはず


 こうしたさまざまなアクションは,無双アクションの面白さに幅を持たせつつ,BotWの世界観を違和感なく昇華していて,それなりにBotWをやり込んだプレイヤーである筆者も,遊んでいてとにかくワクワクさせられた。これまでの「ゼルダ無双」シリーズと同等かそれ以上に,ω-Forceと任天堂がうまく連携を取って開発したのであろうと感じられる。
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ワールドマップ上には,シナリオが進行するポイントの他,「バトルチャレンジ」や「ハイラルチャレンジ」といった要素が点在する

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ハイラルチャレンジは入手したアイテムを渡すことで,ショップや施設が開いたりキャラクターが強化されたりといった恩恵を受けられる

バトルチャレンジはシナリオ進行とは直接関係のない戦闘を行うポイントで,勝利すれば多くの報酬を得られる
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 グラフィックスはもちろん,画面構成や演出,効果音に至るまでBotWのそれを継承しているので,スピンオフタイトルにも関わらず,同作の続編をプレイしているような感覚になれたのも嬉しい。今回のプレイは4人の英傑までを使うところまでに留まったが,比較的早い段階でメインキャラクターを使えるようになるのもいいところだ。
物語はBotWの100年前の出来事なので,一部の登場人物は100年前の姿で登場。奥に見えるのがプルア(左)とロベリー(右)だ
画像集#028のサムネイル/「ゼルダ無双 厄災の黙示録」プレイレポート。BotWの100年前に起きた大厄災の物語が,一騎当千アクションで描かれる
物語は意外な展開も。一部の部族は敵として戦うシーンなどもある
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 「ゼルダ無双」シリーズの最新作としての完成度も高いものとなっているが,個人的にはやはりBotWを体験済みの人に勧めたいタイトルである。世界観を隅々まで継承し,知っていれば嬉しくなるような大小のネタも満載で,なおかつ一騎当千アクションというBotWとは大きく違ったゲームシステムにまとめている点は高く評価したい。
 同作へ続く本作の結末は,恐らく悲しいものとなる予感がするが,それも踏まえて楽しみつつ,現在開発中というBotW続編への期待を高めてもらえればと思う。
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