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【試乗レポート モーガン 3ホイーラー】移動を冒険に変える、ノスタルジックで新鮮な1台 - Goo-net(グーネット)

輸入車[2020.04.20 UP]

【試乗レポート モーガン 3ホイーラー】移動を冒険に変える、ノスタルジックで新鮮な1台

文●石井昌道 写真●モーガン
 
 2018年にモーガンカーズ・ジャパンが設立されたときにはすでに日本導入が表明されていたモーガン3ホイーラー。
 その名が示すように前2輪/後1輪の3輪という構成で、オリジナル・モデルは1911年いから1953年まで生産されていた。当時のイギリスでは3輪自動車に免許制度や税制などでのメリットが与えられていて大いに流行したのだが、3ホイーラーはそのなかでも人気が高いモデルだった。それをモーガンは2011年に復活させた。価格は781万円で、豊富なオプションが用意されている。

この記事の目次

エンジンはハーレー製のVツイン! プリミティブな乗り味は冒険気分を掻き立てる

 ノーズの見える位置に搭載されるエンジンは、ハーレーダビッドソンのカスタムで有名なS&S製の2.0L Vツインで最高出力69馬力、最大トルク13.2kgm。マツダ製5速MTと組み合わされる。車両重量は585kgと超軽量で最高速度185km/h、0-100km/h加速7.0秒となっている。
 Vツイン・エンジンを始動するとやはりハーレーのようにドッドッドッといった特有のビートがあり、クラッチを繋いで発進していっても車体全体を揺さぶりながら押し出していく。見た目からして超プリミティブな3ホイーラーだが、エンジンの鼓動を強く感じながら走らせているとノスタルジーな気分になる。おまけにフロントウインドウ代わりのスクリーンは最小限で風にさらされ、低く小さな車体で現代の交通のなかに入って目的地を目指すのは、単なる移動ではなく、ちょっとした冒険だ。一般道ならば帽子とサングラスぐらいの装備で問題ないが、他車からの跳ね石などの可能性もある高速道路ではヘルメットを被ったほうがのぞましいだろう。

現在の道路環境で3ホイーラーは楽しめるのか。走りの実力をチェック

 車両重量に対してエンジンは低回転から十分以上のトルクがあるので、運転は想像するよりずっと楽で、無造作なクラッチ操作やギア選択でも軽いボディがスッと速度にのっていく。
ただし、エンジン回転数と加速への負荷などの関係で振動が不快になることがあるので、ある程度はエンジン回転数を保った状態がいい。そのほうが3ホイーラーも機嫌がよく、いきいきと走ってくれるのだ。
5000rpm程度まで引っ張ればかなり速く、最高速度185km/hというのも現実に思えてくるが、実際には120km/hほどに達すると、もうこれ以上は出したくない気分になる。路面の轍に足をとられて修正舵が必要になってくるので、運転にきっちりと集中しなくてはならないからだ。100km/hならば、それなりにリラックスして走れるので日本でのツーリングならば問題ない。

気になる快適性や走行安定性は?

 試乗したのはまだ寒い時期で、ヒーターが効かないので相当な覚悟で挑んだが、電熱式のシートヒーターがあるので、それなりに防寒していれば案外と平気。2、3時間ほどのドライブでも凍えることなく、快適に過ごせた。ひとつ注意しておかなくてはならないのは、ハンドルの切れ角があまりなく、最小回転半径が思いのほか大きいこと。慣れるまでは、狭い路地裏の取り回しやUターンには慎重を期す必要がある。また、ひとり乗りのときは助手席側だけトノカバーをかけていたほうが寒さ対策になるのだが、そうすると左側の車両感覚が掴みづらいのでこれもまた慣れが求められる。   気になるのは前2輪/後1輪のコーナリング性能。発進時や低速時に不用意にアクセルを開けすぎると簡単にホイールスピンが起きてパワーオーバーになることもあるが、だからといってコーナーで不安定かと言えばそんなことはない。基本的にはアンダーステアに仕立てられていて、コーナーでシャープに曲がりすぎることがなく、想像するよりもずっと安定している。それなりに速度がのっていても予測しない動きになることはなく、冒険気分のワインディングランが楽しめるのだ。  ケータハム・スーパーセヴンのパワフルなモデルなどだと、速すぎて楽しめないなんてこともあるが、3ホイーラーは、ほのぼの感とスリルの塩梅がちょうど良く、誰でもが恐怖心なしにドライブを楽しめるだろう。現代の自動車においてこれほどプリミティブで非日常を味わわせてくれるモデルは他にないほどだ。

モーターを搭載したEVモデルの開発も。さらなる進化に期待

 3ホイーラーの乗り味はVツイン・エンジンのビート感が決定付けている面も大きいが、じつはこれを電気モーターに換装したBEV(電気自動車)の試作車なども開発されている。それはそれで不思議な感覚で面白いそうだ。オリジナル・モデルの登場から100年超の3ホイーラーと、最新のパワートレーンの出会いも興味深い。いつの日か市販が実現したらまたドライブしてみたいものだ。

モーガン 3ホイーラー(5速MT)

全長×全幅×全高 3290×1740×1105mm
ホイールベース 2390mm
車両重量 585kg
エンジン Vツイン
総排気量 1979cc
最高出力 69ps/5200rpm
最大トルク 13.2kgm/2500rpm
サスペンション前/後 ダブルウィッシュボーン/カンチレーバー
タイヤ前後 175/65R15

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April 20, 2020 at 04:34PM
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