
日本を含め世界各地で安全性や有効性を確かめるための臨床研究が急ピッチで進む。複数の治療薬候補の一つである。
実用化が進めば、治療の可能性を開く一歩と言える。一方で肝臓や腎臓の機能悪化などの副作用も指摘され、米国内でも緊急時の特例として扱う薬である。
日本政府は開発元の米製薬会社から近日中に承認申請があるとみて、治療薬としての使用に向け審査期間を大幅に短縮できる特例承認の手続きに入った。
効果や安全性に注視が必要だ。薬禍を招くことのないよう、政府にも迅速な情報開示を求める。
レムデシビルは米食品医薬品局(FDA)が重症患者への投与に限り緊急使用を認可した。
米国立衛生研究所(NIH)が臨床試験で一定の効果が得られたと報告していた。国内の感染者が急増する米トランプ政権は、重要な治療法として期待感を示す。
レムデシビルはウイルスの増殖を抑える機能を持つとされる。エボラ出血熱の治療薬として臨床試験が進みながら、有効性の問題で使用を承認した国はまだない。
薬は患者の症状に応じ5日間か10日間、静脈注射で投与する。NIHの臨床試験では1千人余の対象患者のうち、投与した人の回復までの日数が投与しない人より平均で約4日短かかったという。
これに対し、中国で約240人を対象とした臨床試験では投与の効果が確認できなかった。
効果に未知数な部分が多く、FDAも有効性と安全性にお墨付きを与えたわけではない。公正に評価できる臨床例を各国からさらに積み上げることが不可欠だ。
世界の感染者数は340万人を超えた。米製薬会社は10月までに少なくとも50万人分の製造を目指す方針を示すものの、日本に十分な量が供給されるのか不透明だ。各国間の協調も欠かせない。
日本で開発された抗インフルエンザ薬ファビピラビル(商品名アビガン)の臨床研究も進む。一定の症状改善が見られたが、効果の検証は十分と言えない。胎児に奇形が出るリスクもあるとされ、承認には時間がかかりそうだ。
どの候補薬も特効薬としての決め手を欠く中、患者に合わせた既存薬の使い分けや併用の必要性を唱える医療専門家もいる。
感染克服へ、世界の医学の知見をさらに結集させたい。
(5月4日)
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May 04, 2020 at 07:05AM
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