
意思疎通も身動きも難しい重症心身障害児の石川知果さん(7)=群馬県高崎市=は2歳になる頃、障害児の発達支援施設に通い始めた。母の京子さん(48)にも障害児を育てる“先輩”たちとの交流が始まり、共感し合える付き合いに心が和んだ。
■仲間と子育て
もっと気軽に障害児の親が集える居場所をつくろうと、京子さんは2015年に子育て団体「ロリポップ」を設立。悩みを共有し、仲間と笑って子育てできる環境づくりに力を注ぐ。生き生きと活動する姿に、夫の彰さん(46)は「明るい京ちゃんが戻ってきた」と変化を感じ取った。
京子さんは子ども食堂にも、習い始めたフラダンス教室にも知果さんを連れ出した。車いすの周りには、首が据わらない知果さんを興味深げにのぞき込む子どもの輪ができた。知果さんの姿勢を整えたり、髪の乱れを直したりもしてくれる。そんな子どもの声が響くとき、知果さんはうれしそうな表情に見えた。
■特別支援学校
小学校に入る前年の18年度、知果さんは近くのこども園に通うことになった。ただ、1年間の通園はわずか10回。重症心身障害の医療的ケア児を全面的に受け入れてもらえることは困難であると、両親は改めて思い知らされた。
このころ、肢体不自由教育に特化した二葉特別支援学校(同市)への入学を見据え、石川家は同校近くに転居していた。同学年の親同士が集まれば進路の話題が増える。
子どもが有する障害はさまざまだ。どの特別支援学校が良いか、地域の小学校に入れるかと話し込むと、決まって子どもが「できること」に行き着く。歩くこと、お絵描き、おしゃべり、食事―。「知果は何一つできないんだ」。京子さんは自信を失いかけた。
■「きっと通える」
「何で、地域の小学校に通えないの」。阪口千晴さん(31)=同市=が同年8月、京子さんに尋ねた。同い年の長女、夢芽(ゆめ)さん(7)は歩行障害があり、医療的ケアも必要だ。二葉特別支援学校に入るつもりだったが、周囲の勧めもあり、近隣の小学校へ通うと決めていた。
健常児に助けてもらった経験から、夢芽さんも周りのために何かをできるようになってほしいとの思いから選んだ進路だった。「うちの子も地域の小学校に通えるようだから、知果ちゃんもきっと通えるよ」。阪口さんが励ました。京子さんには「学校を選ぶ」という発想自体が新鮮だった。
そんな時、石川家に通知が届いた。地域の小学校で行われる就学時健康診断の案内だった。
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March 29, 2020 at 04:01AM
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