和の味わいを楽しんで――。2013年に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「和食」は、海外で認知度が上がる一方、国内では調理が難しいとのイメージから敬遠されがちだ。食文化として次世代に伝えようと、農林水産省が郷土料理のデータベースを作るなど、様々な取り組みが進んでいる。(虎走亮介)
「天ぷらがベチャッとしてしまう」「茶わん蒸しがプルプルにならない」
料理家の栗原心平さん(43)が昨秋、インスタグラムとツイッターで家庭料理の悩みを募ると、寄せられた約900件の多くは和食に関する内容だった。かき揚げや魚の煮付け、肉じゃがへの質問も目立った。
農水省が2020年、2000人を対象に行った調査(複数回答)では、和食のイメージを「調理が難しい」と回答した人が21・4%に上り、15年より4・4ポイント上昇。無形文化遺産登録については「知っている」との回答が、25・2ポイント下がって27・9%にとどまった。
栗原さんは、動画投稿サイトで天ぷらのコツや電子レンジを使った茶わん蒸しなどを紹介している。「和食を作らなくなれば、貴重な食文化や技術が廃れてしまう。短時間で、できるだけ失敗しないレシピを考え、台所に立つきっかけを作りたい」と意気込む。
農水省は19年度から、伝統的な和食のレシピを集めている。今年3月、データベース「うちの郷土料理」としてまとめ、ホームページで公開している。
専門家らが「地元で入手できる食材を利用」「家庭・地域で作られ、継承されている」などを基準に47都道府県それぞれから選定。しょうゆダレでホッキ貝を煮込んだ「ほっきめし」(宮城)、イカナゴの稚魚を甘辛く煮た「イカナゴのくぎ煮」(兵庫)など、計1365品を掲載した。
このうち161品は調理法を動画で見られるほか、「飯料理」「魚料理」といった種類や、よく作られる季節別の検索も可能。料理誕生のいわれや、地域に根付いた背景も説明している。
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