
日本人の国民食といっても過言ではないカレー。ここ十数年で、タイカレーやインドカレーなど、さまざまなスタイルのカレーが日本でも親しまれるようになった。過去に弊誌では、関西で勢力を拡大中の「大阪カレー」を特集した。「大阪カレー」とは、こはんの上に複数種類のカレーとおかずを盛る、合いのせスタイルのカレーのこと。混ぜながら食べてハーモニーを味わうその源流が実は、スリランカカレーにあると言われているのだ。
日本食との共通点も多い、スリランカカレーの潜在力
スリランカでは、カレーをほぼ毎日食べる。日本人の感覚だと、いくらカレー好きでも……と思うかもしれないが、香辛料を使用した煮込み料理や炒め料理はカレーというのがスリランカ流の解釈。なので、カレー炒めのようなものもカレーと呼ぶため、バリエーションが多彩で食べ飽きない。
また、ヘルシーなのも毎日食べ続けられる理由のひとつ。インドカレーがギー(バターオイル)を使うのに対し、スリランカカレーは油分をあまり使用しない。使う場合もココナツオイルが主流で、毎日食べても胃にもたれにくい。
具材についても、野菜や魚介が中心で健康的だ。冷涼な高山地帯、太陽が照りつける乾燥地や、リゾートとしても人気の沿岸地帯、熱帯雨林のようなジャングル地帯など、北海道の8割ほどの大きさの国土に、多様な気候風土をもつスリランカ。さまざまなフルーツや野菜が育ち、新鮮な魚介類も豊富にそろう。
高価なので家庭によりけりだが、伝統的にモルディブフィッシュというかつおぶしのような干し魚を、うま味を出すためにカレーに入れているのも興味深い。
カレーにはお米が欠かせないことや、野菜や魚が中心の食生活、うま味を大切にする文化など、日本人の食生活とスリランカの人たちの食生活には、共通点が多い。
スリランカカレーを語るにあたって忘れてはいけないのが、スパイスの存在。野菜をスパイスとあえて炒めるだけのシンプルな調理法なのに、奥深さを感じるのはスパイスがあってこそ。スリランカ産のフレッシュなスパイスを使い、食材によって種類や配分を変え、具材ひとつずつでカレーを作り分ける。素材に加えるのではなく、持ち味を引き出す考え方なのだ。
インドやタイと比べると、日本ではまだまだ知られていないスリランカカレー。だが、遠いようで実は近いその存在は、トレンドになる日も近い。
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