アスリート栄養食インストラクターの資格を持ち、簡単で栄養満点なおうちごはんをInstagram(@chan.chan_chii)やブログで紹介している、おうち料理研究家・料理ブロガーちゃんちーさんにおすすめレシピを教えてもらう連載第48回。今回は、本日3月3日は桃の節句ということで、ひな祭りをはじめ、入学・卒業、就職、誕生日など、お祝い時の食卓に役立つメニューをご紹介します。忙しくて時間がないという人でも、ちょっとした工夫で手軽に華やかな一品が作れます。ぜひお試しください。

ちゃんちーさんのこれまでのレシピ一覧▶︎

簡単なのに映えるイベントごはん

子どもたちのお見送りで外に出ると、朝の寒さが少し和らいでいて春を感じていると、ウグイスの鳴き声も聞こえてきて耳でも春を感じるこの頃。末っ子娘が持ち帰ってきた草花を見て目でも春を感じ、今年もまたやってきたなーと。そして、本日はひな祭りですね。

我が家の末っ子娘はおかげさまで天真爛漫に元気に育っていますが、兄2人に比べて食べ物の好き嫌いが多いので、誕生日やひな祭りなどのイベントごはんは毎年同じメニューになりがち。子どもたちは文句を言わずにモリモリ食べてくれるのですが、せっかくならば、味だけでなく見た目も楽しみたいですよね。

今回は、ひな祭り当日でも間に合う手軽さなのに、かわいくて華やかな「オープンいなり寿司」をご紹介します。昨年ご紹介したちらし寿司よりもっと簡単にできちゃいます。

いなり寿司というと、通常は油揚げの中に酢飯を入れたら、包み口を下にして置き、切り口を見せないようにします。ですが、オープンいなり寿司は、その名の通り、酢飯を詰めたら、切り口をそのまま上にして置き、具材をのせていくオープンスタイル。

写真/著者提供

油揚げに酢飯を詰める作業や、上に食材をトッピングするなど小さなお子さんでも簡単にできるので親子で一緒に作って楽しむこともできます。子どもって自分で作ったものだと食べてくれることも多いですし、そういった点でもおすすめです。

用意する基本の材料は、市販の味付けいなり(もちろんご自身で味付けされたものでもOK)と酢飯、あとはお好きなトッピング。上にのせる具材は、赤、黄、緑と3色の食材を取り入れると、彩りもあって華やかに見えるので、可能でしたら意識してみてください。

また、そぼろや炒り卵、ほうれん草のおひたしなどの作り置きおかずでも十分で、いろいろなアレンジが可能。今回はお祝い向けなので生もののトッピングでご紹介しますが、のせる具材でイメージも随分と変わってくるのでシーンに合わせて楽しんでみてください。